ニュースレター(13)[坂路接骨院]東岩槻駅徒歩5分

坂路接骨院

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ゆい通信013号

仙腸関節(せんちょうかんせつ)のお話似顔絵(孝夫).jpg

 この関節は以前の解剖学では動かない関節であると学校では教えられていました。解剖学教室では献体は横たわっているので、関節の動きを読み取ることができなかったのです。立った状態での観察が可能であればその動きは分かったのでしょう。耳状面イラスト立位では仙腸関節に体重がかかり、関節が滑り、その動きは読み取れたはずです。もうひとつ仙腸関節が動く関節であると分かった証拠は、解剖してみると分かることですが、関節面の表面には縦横に多数の強大な靭帯が存在していることです。もし動かない関節ならばそのような靭帯は不要で、骨化し、仙骨と腸骨は一体となっていたでしょう。
 仙腸関節は体のほとんどの体重を支えている関節ですから、その力を受けるための特別な構造を持っています。仙骨と腸骨が接する関節面は耳のような形状をしています。耳状面(kじじょうめん)といいます。仙骨と腸骨それぞれの耳状面の構造を探るため、その面の形状を測定した人がいます。熊本在住の吉田勧持先生です。すばらしい先生です。
 右の図が関節面の断面図です。模式的に書いています。仙骨側のくぼみと腸骨側のくぼみがほぼ一致しており、ここが滑液のたまりとなるのです。関節面断面図イラストこの形状がとても大事です。くぼみが無く出っ張っていたとしましょう。お互いに凸面ですとそこには液たまりはできません。滑液が存在しないと関節面は焼き付けを起こしてしまい、動かなくなってしまいます。
 体重がかかると、仙腸関節の関節包内の圧力は周りの筋肉、靭帯により上昇し、圧力を持った滑液が関節間に行き渡り、関節は互いに接触することなく滑り、動きます。この構造があるゆえ私たちは自由に歩いたり、動くことができます。
 次に大事な点は、この仙腸関節の左右のバランスの問題です。人はそれぞれに癖があります。自分の体の使い方ひとつとっても、ロボットのように左右同じように使うことはできません。それゆえ、生活の中でいつの間にか左右の仙腸関節の潤滑性に差が出てきます。これが実は問題です。この次にお話ししましょう。
 関節は動くことが命です。動き続けるにはいつも関節面に力が掛かっている必要があります。それゆえ、やっぱり人間は立って歩き続けなければなりません。


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*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

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