ニュースレター(33)[坂路接骨院]東岩槻駅徒歩5分

坂路接骨院

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

ゆい通信016号

この頃のお野菜 似顔絵(孝夫).jpg

 技術の進歩は著しく、我々の知らぬうちに以前とは全く違ったものが流通していることがままあります。健康な食生活に密接している「野菜」を今回は取り上げます。
 毎日のように食卓を飾る野菜が以前とは違う方法によって作られています。スーパーでの野菜売り場はおなじみかと思いますが、よくもまあこんなに形のそろったものがあると思いませんか。春菊にしても小松菜にしても、同じ袋に、きれいにほぼ同じ大きさのものが入っています。大根も同じ大きさのものが並べられています。これを見て不思議に思いませんか。植物の種は元来「多様性」という性質があり、できる野菜はその大きさや重さはまちまちであるのが普通でした。現在スーパーで並べられている野菜のほとんどはF1という種で作られたものです。
 F1という種は、大量生産、大量消費に合うように作られた種で「一代雑種」と言われています。これに対して従来の種は「固定種」と言われ、「自家採種」と言って、その実から種を取り何回も栽培し、同じものが取れます。一代雑種は遺伝的に遠縁の系統を掛け合わせて作ります。中学校で習ったメンデルの法則が働いて、一代目の雑種は優性形質が現れます。これを「雑種強勢」と言います。これにより両親より生育が早くなったり、大柄になったり、収穫量が多くなったり、そして形のそろったものができます。それゆえ量り売りなど手間をかけることのできないスーパーで売るには好都合なわけです。
 この方法は実は日本人によって開発されました。つぼみを無理やり開き、雄しべを全部引き抜き、雌しべが受精可能になった時に、遠く離れた品種の雄しべの花粉を取って受粉させる方法です。これは大変な手間暇がかかりコストが膨大でした。近年「雄性不稔(ゆうせいふねん)」という方法が取られました。何千何万株という花の中に雄しべが退化し花粉のできない花が見つかったことから始まりました。この株を使うことにより、人の手で雄しべを全部抜く手間がなくなったわけです。この雄性不稔の株を母親役として種をまき、系統の離れたかつ有用な特徴ある性質を持つ父親役をまいて受粉すれば、販売用のF1の種の完成です。ホームセンターで売られている種のほとんどがこの方法によって作られたものです。F1の種は多くの利点はありますが、できた野菜の種を取って翌年まいても同じものはできません。それゆえ毎年種を買わねばなりません。
 これが我々が毎日食べている野菜の実情です。F1でない固定種の種は、実は家庭菜園に向いてます。「野口種苗研究所」で検索してください。インターネットの通販で固定種の種を販売しています。





似顔絵(則子).jpg似顔絵(とも恵).jpg似顔絵(孝夫).jpg


*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。この通信が一人一人を結びつけ、健康な毎日を送っていただく手助けになればと思い名付けました。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

治療案内
ごあいさつ
スタッフ紹介
Q&A
初診の方へ
院内案内
アクセス・診療時間
ニュースレター

ニュースレター

鍼灸院ご案内はこちら

坂路鍼灸接骨院トップページ

アクセスカウンター
カラコン ブラウンアクセサリーアニメDVD通販旅とも