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坂路接骨院

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ゆい通信016号

輸血を今一度考える 似顔絵(孝夫).jpg

 多くの方は献血をします。私も毎年定期的に行っていました。献血による輸血によって多くの人々の命を助けると信じていたからです。今回この輸血についての落とし穴についてお話したいと思います。病気やケガによる手術時に大量の出血があった時にはそれを補うために輸血をします。これが常識でした。しかしこの輸血による副作用や合併症が甚大なものであり、根絶することが出来ないとまで厚労省のガイドラインに書かれていることは知りませんでしたし、驚くべきことです。
 まず初めに認識を新たにすべきことは次の事です。他人の血を入れる輸血は、その人にとって大変な異物であり、毒物であり、体に大きな負担をかけることであり、いわば輸血は臓器移植と同じであるということです。異物とはいっても、血液はA,B,O,AB型あるいはRh型に分類され、適合を見ているではないかと反論します。でもこれは野戦病院でのやむを得ない場合の選択であり、各自の血液は人の指紋と同じくすべて異なっているということです。ですから、すべての輸血は輸血される人にとっては異物ととらえられるわけです。
 輸血用の血液の中にはどうしても提供者のリンパ球が生き残っており、そのリンパ球の本来持っている免疫作用が働き、輸血された患者さんの生体組織を攻撃します。その結果、輸血後1~2週間で発熱と皮膚の紅斑が始まり、肝障害、下痢、下血の症状が現れ、さらには白血球、赤血球、血小板が減少し、そのために敗血症などの重症感染症の発症をも引き起こし、輸血後3~4週で死の経過をたどるといいます。これが輸血による重大副作用の一つである「GVHD(移植片対宿主病)」です。年間120万人が輸血を受けており、年間2000人がGVHDを発症しているといいます。
 GVHDの対策として現在では、使用する血液製剤、輸血用血液については徹底的なリンパ球の除去を行い、さらには除去フィルターでも取り残したリンパ球を殺す目的で、使用する輸血用血液に放射線を照射しています。しかし、ここでも問題が発生します。放射線照射された血液は、患者の体内に入って1週間ほどで、その強い照射ゆえにバラけて死んでしまいます。その血液の死骸が全身をめぐり、血行障害をおこし、ひいては多臓器不全を起こすといいます。
 ではどうすればいいのか。医療界においては現在では無輸血手術の研究が進んでいます。無輸血手術はこれからの大きな先進医療の流れのようです。さらには大量の失血をおこした時にも、水分と電解質補給のみで助かったという事例も報告されています。輸血同意書にサインを求められる時、一度立ち止まって考える一助になれば幸いです。
参考文献 「血液の闇」 船瀬俊介 内海聡共著 三五館





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*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。この通信が一人一人を結びつけ、健康な毎日を送っていただく手助けになればと思い名付けました。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

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